アルバム『HEART FOR LIFE』各曲について
2008年11月19日にリリースしたi-nosの『HEART FOR LIFE』について、各曲を語りました。
羽ばたくという意味合いから溢れるほどの鳥の羽を抱えるジャケット。羽を光にかざすジャケットは初回限定版。i-nosの1stアルバムです。
■1. wing song■
予期しない悲劇が起こると、突発的にすべてが終わってしまったかのような感情に陥る。
例えば突然の失恋の中には納得できないものもあったりして。
しばらく背負ってしまうけど、いつかは断ち切らないと飛躍できないこともありますね。
ちゃんと時間が浄化してくれるから、その中で自分は成長して、新しい幸せに出会うことができるはず、
そんな風に未来の自分を想像して、飛び立つ勇気を持つことを、自分に約束したいという歌です。
この曲、自然に転調がかかってます。辿ってみてください。
■2. Glory Days■
i-nos風フォークソングみたいなね。自然に響くこの流れは、カノンのコード進行だったりします。
昔、バイト帰りの冬の夜、コンビニで買った弁当をぶら下げて歩きながら見上げた夜空が
澄んだ空気の中とてもキレイに見えたんです。
サビのメロディーと詞は、そのとき何気に口ずさんで生まれました。
あわただしい一日を終え、帰宅途中で夜空を見たりすることってありませんか?
そんなときに一日を振り返ってみたり、過去を振り返ってみたり。
そのすべての過去は、いま前に進む勇気を与えてくれた過去なんだと思うんです。
そしてささやかな夢を持って、夢は生きる希望となった。
自分の過ごした地や環境がどんなに変わっていっても、
それぞれの思い出や、夢を持つことへの想いは、ずっと変わらないから。
どんな思い出も、いまという瞬間も、いつかこころの支えになればと願う。
これからどんなことが起こるのか、わからない時間を過ごしていく私たちは
予測しなかった信じられない体験や出来事に出会うはずです。
夢に向かって日々を乗り越えた自分を笑顔で迎えられるような、日々が輝かしいものでありますように。
■3. day for us■
ときが過ぎると、ひとはどんな風に変わっていくんだろうね。
あの人はどんな生活を送っているのかなと、ふと考えてみたりします。
お互いは別々の道を選んだけど、応援し合えるそんな仲でいれたらと。
お互い、自分の目指すものに一心に向かっていこう。
結果じゃなく、向かっていくその勇気をいつまでも忘れずに。
■4. tear of 7color■
ひたむきに何かを目指して生活していたとしても、理解してくれる人はそんなに多くなくて。
でも自分を信じてくれるひとがいるなら、それは活力です。
そんな中、何かを追い求めることや目指すものを否定し、無い噂を立てる人もいる。
どれだけ自分を知っているのか。
自分を信じてくれる大切なひとには、本当の自分を知っていてほしいと思うのは、
自分はひとりではないということを信じたいから。愛を感じたいから。
タイトル「tear of 7color」とは、
夜の街や、夜景の中で涙を浮かべたとき、虹色にぼやけて見える情景を表しています。
涙でかすんだ風景は、オーロラのようにも見えて、
美しく流れる星(こぼれた涙)に負けないくらい輝く自分になりたい、という意思を歌っています。
ギターアンサンブルなど、このアルバムの中では完成度の高い仕上がりとなりました。
■5. your feeling, my life■
いろんなニュースが飛び込んできます。謝罪も絶えない。
世の中で何かが起きていて、その真相を知ろうとすることは、世の中を良くしていくため?
情報を得ること、送り出すことの目的は何?
答えはそれぞれの生き方によって様々ですが。
元々、ボサノバ調でイメージしたサウンドから発展させました。
ノスタルジックなモチーフとの掛け合わせなど、こういったタイプの曲調は昔から好きなんですよね。
■6. chase to the wind■
多摩川河川敷でできた楽曲。
「リバーサイド駆け抜ける鳥のように風を切って走ろう」
これは、自転車が走り抜けていく様と、高速で低空を飛んでいた鳥のイメージを重ねて、自身の向かう先の困難を乗り越えて走り抜こうという、そんな意味を込めています。
人は時間の波に乗って一生を生きていかなくちゃならない。
その中で新しい光を見つけられることを信じたい。
ネガティブに効くビタミンになればと思う楽曲です。
i-nosロック。
■7. true feeling■
失恋してしばらくして、相手がこんな風に感じてくれたら、なんて思うことがあって。
それはエゴですね。
夢を追いかけることは、空回りばかり。うまくいかないことのほうが多い。
ひとりになることで解決できるような気持ちに陥ったりすることもあるけど、
大切な人と一緒に大切なものに向かえることが、どんなに心強いことか気づいたとき、
その気持ちはかけがえのない幸せだと感じた。
■8. kizuna■
この詞、唯一の最高の合作だと思ってます。綾の持ってきた詞に監修を重ねて、綾とスタジオでけんかしましたね(笑)
そういえば自宅のキッチンのテーブルで元詞と朝までにらめっこしていた記憶があります。
出会いと別れ。どれだけ人生の中で繰り返されるだろうか。
二度と戻らない、過ごした時間を大切に、その出会いと共に絆として守っていきたい。
そんな想いの大作です。
メロディやピアノフレーズ、コード進行も自然にできあがった。
後半のストリングスアレンジはとても気に入っています。
最後のサビはhottaの声が4声も重なっているんですよ。
■9. hikari■
とても素朴な歌ですが、それぞれの人たちにさすひかりは、ちゃんと存在していて、
生きていくみちを照らしてくれているんだよね。
自信をなくしてしまえば、そのひかりは弱くなって、みちが見えなくなってしまう。
明るいひかりを育てて、誰かと喜び合えるようなみちを切り開いていかなくちゃね。
アコースティックギターのテイストで仕上げました。
作曲の段階でこのイメージだったんです。
バイオリンとのアンサンブルも心地いい。
2008年11月19日リリース
¥2,000(税込)/ BMECD-1011
販売元:ベルウッド・レコード(キングレコード)
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