ミニアルバム『OPEN THE LIFE』各曲について
2009年2月4日にリリースしたi-nosの『OPEN THE LIFE』について、各曲を語りました。
i-nosのカラー色である白を題材に、女神(または天使)をイメージさせたジャケットにしました。
■1. prelude■
前ぶれ、前兆、音楽的には前奏曲の意味です。序曲ですね。
本来は本編のモチーフを元に構成されますが、独立したものも多く存在しています。
この曲はピアノ小曲。i-nosの本質へ向かう意味深なものを連想。
次の楽曲へ導きます。
■2. open the life■
歌をうたうこと、聴いてほしいと思うこと。
それは、伝えたい気持ちを誰かに届けるための強い想い。
生きていることそのものが歌で、全ての人たちはその一生を奏でている。
辿った過去、生きてきた日々を胸に、その先の路を切り開くためのエール。
open the lifeは、i-nosの要の存在であり、この曲に夢を託した。
Glory Daysという曲に限りなく近い存在で、続編的な内容とも言えます。
想いがいっぱい詰まった楽曲です。
■3. p(e)acemaker■
i-nosが結成されるずっと前の話です。
あるとき、仕事仲間で 歌の大好きな女性に出逢いました。
彼女は生まれつき心臓に障害を持っていて、体内にペースメーカーを入れているんです。
たくさんの話をして、歌を聴いて、行動的な日々を過ごして、
ペースメーカーを入れているなんてことは忘れてしまうほどでした。
そして 弱気な僕を叱ったり、助言したりする。
それはね、
彼女が小さな頃 そんな身体がいじめの対象となって、
悔しくて切なくて泣く彼女を、強い精神力に育てようと努力した母親の支えを尊敬する、
いのちを誰よりも強く感じてきた、彼女自身の本当の声。
障害を持たないどんな人間よりも強い心で、しかも頼れる女性で、
その声でどんな曲でも力強く歌い上げてしまう。
ペースメーカーには期限があって、当時 約5年ほどの周期で取り替える手術を行なっていました。
約5年かけ、せっかくきれいになってきた手術跡を、また切るんですね。
ペースメーカーから心臓への電流の伝達は、血管の中を通したリード線が使われていますが、
そのリード線の劣化等の理由で、血管癒着した既存のリード線はそのままに、心臓を止めて別の血管にリード線を通す大手術を行なうそうです。
出逢ってからペースメーカー交換の手術を行なった彼女ですが
2週間ちょっとでカラッと元気に現れました。
なんかね、ちょっとつまずいて痛がってる自分が恥ずかしいと感じます。
彼女には存在するだけで「生きることの伝える力」を持っていて、その存在の意味すら感じます。
五体満足でもそうでなくても、
生きる勇気や生きる自信を持って、信頼できる大切な人たちがいることをとても素敵に思う。
そして一生のうちで、できるだけ失うものが少しでいられることが切なる願いです。
p(e)acemaker(ペースメーカー)という曲は
そんな彼女と出逢って、こうして僕たちが生きていることの尊さを得た、
ハートのアクセサリー「心臓」や「pacemaker(ペースメーカー)」、そして「心」を持つ人間の
peacemaker(ピースメーカー)な力の音なんです。
■4. close to you■
遠距離恋愛だったり、自分の大好きなひとが遠くの地にいたり。
でもね、きれいな夕焼けをみると、隣り合わせで肩を並べて、
なんだか一緒にみているような気になるよ。
そんなときは、今日一日のことや話したいことをいっぱい語っていたい。
でも、本当は逢いたいよ。
近くにいたはずの好きな人が、遠くの地に行ってしまったのは、歩む道を決心したからなんだ。
遠く離れてしまうことは辛いことだけど、この夕焼けの下で一緒に夢の話をしよう。
この空がずっと二人をつないでいてくれるから。
■5. wish■
つないだ手は暖かくて、その手はずっと離れることなく、想いも離れることなく。
見送る電車の扉が閉まっても、手を振って別れても、大切なひとを想うこころは果てない。
ずっと一緒にいられるその日を、そしてこれからを信じて、
自分を磨いていこう。
■6. along the way■
みんな夢を持っていて、それを実現するために新たな旅立ちがあったり、活動があったり。
中々理解してもらえないことも多くて、自分もこれでいいのか不安を呼ぶ。
たくさんの出会いや交流の中で、いまの生き方を見直す機会もいっぱいある。
でも自分にとって何が正しいのか、それは自分で決めなくちゃならない。
もし自分の決めたその歩み方が間違っていたとしても、不安だらけでも
挑戦したいことがたくさんあって、少しでも応援してくれるひとがいればそれはとても幸せなことです。
そして「あのひともがんばってる」。そんな活力ももらって、後悔しないための航海へ。
2009年2月4日リリース
¥1,500(税込)/QWCB-10014
販売元:ポニーキャニオン
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