騒がれているドラマ
「明日、ママがいない」を先日初めて観た。賛否には触れません。
あくまでも僕の主観ですが、一つの世界観として観れば、とてもCMを自粛してまで隠れなきゃならないドラマとは思えなかった。
話の最後、「ちくしょう、ちくしょう」と叫ぶ女の子に、僕は号泣しました。
幸せだと感じられている家族さえも問題を抱えていることと、なにかを達成しても想いが届かないことへの憤り。
僕の父は、生まれて間もなく家族を失い施設で育ちました。
施設では当然色んなことがあったようですが、幼い父は夢を持ちました。
その夢は、大人になって自ら「家族を持つ」ことだったのです。
だから、経験したことのない幸せな家族を作るために、父はたくさん働きました。
おかげで僕も妹も、並みに育ててもらえたと思います。
迷惑かけっぱなしだったけどね。
そんな父は、僕たち子どもが成人して「やっと落ち着いた人生を過ごせるようになる」と話すようになった頃、病に侵されすぐに亡くなりました。
なんでだよ。人生や運命ってのはやるせないものだと、そして神も仏もないと、そういう気持ちをリアルに感じています。
そして本人が一番悔しかったのだろうと思う。
美しいうんちくより、双方にとってその運命に「ちくしょう」と叫ぶ気持ちは、人間らしい本来の感情なのではないかと思う。
しかし父は家族という夢に向かって生きてきた。
このドラマが、このドラマを通じて、日常を暮らす様々な方々に生きる夢と意味を与えるものであって欲しいと思うし、
視聴側もそれを感じられる感性を持つべきだと、僕は思う。
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